初心者向け 卓球ルール解説
最初に【〇×で卓球ルールを学ぼう】
ではクイズ形式でルールを紹介します。
何問正解できるかなあ?
1、 ラリー中に左右(ラケットを持っていないほうの手)が台についたらアウト➡〇
★手(手首から先)が、台に触れたら失点。
★ひじやお腹などはセーフです。
2、 ボールが台の側面に当たった場合はOK➡×
★側面に当たった場合(サイドと言う)はアウトです。
★ちなみに台の角に当たる(エッジ)のはセーフで、返球と見なされます。
★ただし、当たったエッジの方向なら判断しやすいが、反対側から飛んできたボールの エッジは判断が難しいです。
3、 手に当たって入るのはOK➡〇
★指などの、手首より先に当たって入るのはミスにはなりません。
★手首でレシーブをしても大丈夫だそうです!(笑)
4、 服に当たってもボールを打ち返せればセーフ➡×
★ボールが服に当たってもラケットに当てて返せることがありますが、これはアウトです。特に、ミドルなどの体に近いところで打球するときに服にあたることがあるので注意しましょう。
5、 ラリー中に、台を動かしてもミスしなければセーフ➡×
台を動かすのは、たとえわざとではなくてもルール違反。
6、 ユニフォームの色は何色でもいい➡×
白色のユニフォームの着用が禁止されています。
白はボールの色と重なり、プレイヤーに見えにくくなってしまうからです。
白一色だけでなく、白の範囲が多いユニフォームは禁止です。
また、ベンチにいる人も白い衣服の着用ができません。
7、相手と同じユニフォームで試合はできない➡〇
相手とユニフォームが同じになった場合、じゃんけんで負けた選手は違うユニフォームに着替えなければいけない。
8、 打ったボールが天井に当たってからコートに入ったらセーフ➡×
天井や壁に当たってから台に入った場合はアウト。
9、 試合中、タオルは好きな時に使うことができる➡×
試合中では、両者の得点の合計が6の倍数の時にタオルが使えます。
10、 試合でケガをした場合、休憩がもらえる➡〇
試合中に競技が続行できないようなケガをしてしまった場合、
審判の判断で試合を中断することができる。
その場合、時間は競技が再開できる状態になるまでで、最長で10分までです。
また、鼻血などの出血をしてしまった場合は出血が止まるまで試合を中断することができます。
11、 試合中、ベンチコーチは交代できる➡×
公式の大会では、最初に入ったベンチコーチが途中で違う人に交代することは
認められていません。
12、試合中、ラケットを自由に変えて試合を行ってもいい➡×
試合中は、ラケットが折れたなど試合が続行できない状態になった場合に
のみ交換することができます。
13、試合中またはラリー中に、反対側の手に持ち替えて打ち返しても良い➡〇
反対の手に持ち替えて打つのはアリです。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
これまで、あいまいになっていてわからなかった部分もあったのではないでしょうか?
卓球は高速でラリーが行われるので、審判のジャッジが遅れてしまうこともあります。
また、公式の試合では審判員がつきますが、オープン大会では負けた選手が審判をする
「敗者審判」の場合が多いです。
そういった場合にルールをしっかりと頭にいれておくことで、試合をする側も、
審判をする側になっても、お互いが安心して試合をしていくことができますね。
卓球は「自己申告のスポーツ」なので、ルールとマナーを守って試合にのぞみましょう!
試合における卓球のルール
- 1試合は5ゲーム(3ゲーム先取)or7ゲーム(5ゲーム先取)でおこなわれる
- 1ゲームは11点先取した方が勝ちだが、2点以上の差がないといけない
- サーブは2本交代で、ジュース(10-10)になった場合は1本交代
- ゲーム間の休憩時間は1分間
- タイムアウト中などの試合中断時は、ラケットを台に置かなければならない
- 1試合において1回だけタイムアウトをとることができる(1分以内)
- サーブは大抵の場合、「じゃんけん」で先行・後攻を決定
- 試合前の練習時間は2分間で、相手のラケット・ラバーをみることができます
- フルセットの試合は最終ゲームにどちらかが5点取るとコートチェンジ
- 最近では、時短試合を目指して10-10から11点先取をする試合もあります。
サーブにおける卓球のルール
- 16cm以上の高さで真上に投げて、台の外からサーブをしなければならない
- 体(手・腕・肩など)を使ってボールを隠してはならない
- 自分のコートと相手コートに必ず1バウンドしなければならない
- ボールの下降中にサーブをしなければならない
- ネットに当たって相手コートに入った場合は、リトライとなります
- わざと大きな音を立てる事は禁止
- 卓球台よりトスをする手は下げてはいけません。
- ラケットは卓球台より下げてサーブをだしてもいいです。
その他のルール
- 団体戦は同じユニフォームを着用
- ラバーを両面に貼る場合は同色ではNG
- 台にフリーハンドをついてのプレーは相手の得点なる
- ダブルスはパートナーと交代で打つ
促進ルールの概要
試合開始から10分以上が経過しても終わらない試合や両選手が合意した場合には促進ルールが適用されます。
但し、両者のポイントの合計が18ポイント以上の場合は適用されない。
促進ルールでは以下の条件でおこなう。
- サーブは1回ずつの交代
- サーブを含めて13回打球する間に得点できなければレシーブ側の得点
- 促進ルールが適用された場合は、残りのゲームは全て促進ルールでおこなう
- 促進ルールを適用する場合は、本数を数えるアシスタントが必要です。
卓球におけるマナー
卓球でもマナー違反をするとイエローカード、レッドカードがあります。
ほとんど見る機会はありませんが、マナー違反は相手選手だけでなく、学生なら学校のOBやOG、父母会の皆様、観客の皆さんや試合を開催している方にも多大なる迷惑をかけることになります。
マナーは守って、クリーンな卓球をするようにしましょう。
特に注意して欲しいのが大声やガッツポーズです。
自分を鼓舞するガッツポーズや声は大事ですが、相手を挑発するような表現は見ている全ての人が不愉快になります。 以下は主なマナー違反ですので注意してください。
- 試合中のベンチからのアドバイス
- 相手選手を威嚇、挑発するような大声やガッツポーズ
- 間合いをワザと長くすること
- ラケットを投げる・台をラケットでワザと叩く
1ゲームに必要な点数とデュース
卓球のゲームは、先に11点を取ったほうが勝者となります。ただし10対10になったときは『デュース』と言って、12対10のように、2点差がつくまで続けられます。
また、サーブとレシーブは2球ずつ交代して行いますが、デュースのときは1球交代になります。
5ゲームマッチの場合は、どちらかが先に3ゲーム取れば試合終了です。
コートの交代について
卓球では試合の前にじゃんけんをして、勝ったほうが1ゲーム目のコートサイドやサーブの順番を決めます。ゲーム終了ごとにコートチェンジを行い、サーブの順番も変わります。
お互いに2ゲームずつ勝って5ゲーム目に入った場合は、どちらかが先に5点を取った時点でコートサイドもサーブの順番も交代となります。
休憩時間のルールとは
卓球の試合中には、さまざまな休憩時間が設けられています。体力の回復や気持ちの切り替えに、有効に活用しましょう。
ゲームが終わって次のゲームに移るときは、必ず1分間休憩します。ここではコーチや仲間の選手と話をしたり、水分を補給したりできます。
ゲーム中は、3対3や7対5のように、両選手の得点の合計が6の倍数になったときに、短時間だけタオルを使ってもよいことになっています。フルセットの最終ゲームでは、コートチェンジのときにもタオルを使えます。
また、各選手は試合中に一度だけ、1分間のタイムアウト休憩を取れます。ゲーム間の1分休憩と同じように、コーチからアドバイスを受けられるので、ピンチになって試合の流れを変えたいときなどに使います。
サーブのルール
次に、サーブのやり方とルールを紹介します。卓球のサーブには細かいルールが多く経験者でも思わぬミスをすることがあります。間違えないように、しっかり覚えておきましょう。
ボールの持ち方とトスや打ち方
卓球のサーブでは構えてから打つまで、ボールとラケットが相手から見えるようにしておくのが基本です。
構えるときは広げた手のひらの上にボールを乗せ、一旦静止します。相手も構えていることを確認してから、トスを上げましょう。相手が構える前にトスを上げると、最初からやり直しになってしまいます。
トスはほぼ垂直に、16cm以上の高さに上げなければなりません。そしてボールが上がる途中ではなく、落ちてくるところを打ちます。
ボールやラケットを隠す、トスが低すぎる、ボールが落ちる前に打つなどの行為はすべてルール違反です。サーブミスとなり、失点してしまうので注意しましょう。
サーブのコースも、間違えやすいポイントの一つです。シングルスの場合はどこを狙ってもよいのですが、ダブルスでは自分のコートのセンターラインより右側から、相手コートの右側を狙います。
ネットインは打ち直し
ボールがネットやネットの支柱に当たって相手コートに入ることを『ネットイン』と言います。
サーブがネットインした場合はノーカウントとなり、最初から打ち直します。打ち直しは、ネットインが続く限り何度でも可能です。
ただし、ネットに当たったボールが自分のコートに落ちるとサーブミスとなり、相手に点が入ります。
サーブミスになる場合とは?
サーブはラリーとは異なり、自分のコート内で1度バウンドさせてから相手コートに入れないと、ミスになります。ほかにも、以下のようなことをするとサーブミスとなります。
- トスしたボールを空振りする
- トスしたボールを手に戻す
- 卓球台の高さより下からトスを上げる
- サービスを打つときに大声を出す
このように、卓球のサーブにはさまざまなルールがあります。試合のときは、緊張から無意識に違反してしまうこともあるため、普段からルールを意識してサーブ練習しておくことをおすすめします。
レシーブとラリー中のルール
サーブが入り、正しくレシーブが行われるとラリーが始まります。ラリー中は、ボールが思わぬ場所に当たったり、身体が卓球台に触れたりなど、さまざまなハプニングが起こります。
そのようなときに、自分の得点なのか失点なのかがすぐに判断できれば、冷静に試合を続行できるでしょう。
正しいレシーブの方法とラリー中のルールについて紹介します。
必ずワンバウンドで返す
卓球では、レシーブもラリーも、ボールが自分のコート上でワンバウンドしてから返さなければなりません。
ノーバウンドで返球すると、その時点で相手の得点になってしまうので注意しましょう。
台に手をついてはいけない
ラケットを持っていないほうの手首から先を『フリーハンド』と言います。レシーブ時もラリー中も、フリーハンドが卓球台に触れるとミスになります。
肘やお腹など、フリーハンド以外の部分は、台を動かさなければ触れても大丈夫です。ただしネットや支柱には、身体もラケットも一切触れてはいけません。
卓球台のエッジや側面について
試合中に、微妙な判定になりがちなのが、『エッジボール』です。エッジとは卓球台の角や縁のことで、ここにボールが当たった場合は正しい返球とみなされます。したがって、エッジボールを打ち返せなかったときは、相手の得点になります。
ただし相手が打ったボールが卓球台の側面(サイド)に当たった場合は返球ミスとなり、自分に点が入ります。エッジとサイドは非常に見分けにくいので、サイドだと思って見逃したら、エッジボールだったということも、よく起こります。
このため自分で勝手に判断せず、どんなボールも全力で返球する姿勢が大切です。また、審判の判定に不満を感じても、苦情を申し立てるようなことは慎みましょう。
判定が覆ることは基本的にはないので、気持ちを切り替え、次のプレーに集中するほうが建設的です。
ちなみにレシーブやラリーがネットインしたときも、正しい返球となります。サーブと違って打ち直しにはならないので注意しましょう。
手や服に当たって返球した場合
ボールをラケット以外のものに当てて返球した場合は、当たった場所によって判定が変わります。指などの、手首より先の部分であれば問題ありませんが、身体のほかの部分やユニフォームに当たるとミスになります。
また、打ったボールが天井や壁に当たって相手コートに入った場合も、打った側のミスです。打ったはずみで身体が卓球台にぶつかって、台が動いたときもミスになります。
道具のルールを知ろう
ラケットやユニフォームなど、試合で使う道具にもルールがあります。基本的には日本卓球協会(JITTA)が公認したものしか使えないので、購入時には必ず確かめるようにしましょう。
試合で使える卓球道具の見分け方や、使用ルールについて解説します。
ラケットとラバーについて
公式試合では、日本卓球協会公認の証である『JTTAA』の刻印が入ったラケットを使用しないと失格になります。ニッタクなど、有名な卓球用品メーカーのものならほぼ大丈夫ですが、一部レジャー専用のラケットもあるので注意が必要です。
試合中のラケットの交換は、基本的には認められていません。ただし明らかに使えないと分かるほど破損した場合は例外です。ベンチに持ち込んだ予備のラケットと交換できるので、試合に出るときは念のため、ラケットを2本用意しておきましょう。
また、シェイクハンドタイプなどの、両面にラバーを貼って使うラケットは、表と裏でラバーの色を変える必要があります。
片面にしかラバーを貼らない日本式ペンホルダータイプでも、裏面にコルクやフィルムを貼ったり、色を塗り替えたりする場合は、表と違う色にしなければなりません。
表面と裏面が同じ色のラケットは、試合では使用できないということを覚えておきましょう。
ネットの高さは規定がある
卓球台の大きさやネットの高さにも、もちろん公式のルールがあります。卓球台やネットを買って練習するときは、できるだけ試合と同じ条件にしておくとよいでしょう。
卓球台は、長さが2.74m、幅が1.525mの長方形で、地面から76cmの高さに設置することになっています。ネットの高さは、卓球台表面から15.25cmです。
卓球台の両端にネットサポート(支柱)を取り付け、中心部がたるまないように張れば完成です。
ユニフォームのルール
試合で着用するユニフォームには、『使用するボールの色と明らかに違う色でなければならない』というルールがあります。ボールの色とユニフォームの色が同じだと、色が重なってボールが見えにくくなってしまうからです。
現在、公式大会では白いボールを使用するため、白を使ったユニフォームは着用できません。ユニフォームのデザインは日本卓球協会が事前に審査を行い、大会での着用が認められたものには『JTTAマーク』のワッペンが付けられます。
このワッペンが付いていないユニフォームでは、試合に参加できないので注意しましょう。ちなみにワッペンは、シャツとパンツの両方に必要です。試合用に、上下セットで用意しておくとよいでしょう。
日本卓球協会の公認品を確認
ラケットやユニフォームの公認品は、日本卓球協会のホームページにも掲載されています。『JTTA公認用具一覧』の表に、〇があるブランドの製品であれば、大会で使用できます。ときどき更新されているので、最新情報を確かめておくと安心です。
公認品一覧|公益財団法人日本卓球協会
促進ルールとは?
卓球ではほとんどの場合、1ゲームは5~10分程度で終わります。しかし『カットマン』と呼ばれる守備的な選手同士が対戦すると、ラリーが長引いて10分以上経過しても決着がつかないことがあります。
これでは大会の進行に支障が出てしまうため、ゲームを早く終わらせるための『促進ルール』が設けられています。
実際に促進ルールが適用されることは少ないのですが、知らないといざというときに困るので、しっかり頭に入れておきましょう。
促進ルールの適用条件と、適用後のゲーム進行について紹介します。
促進ルールの条件
促進ルールは、ゲーム開始から10分経過しても、両選手の点数の合計が18点に達していないときに適用されます。
ゲーム開始から10分経つと、審判が宣言して促進ルールに移ります。たとえラリーの最中でも、審判が促進ルールを宣言したときは速やかに中断しなければなりません。
促進ルールが適用されると、そのゲームを含め、最終ゲームまでずっと促進ルールのまま試合が続けられます。元のルールには戻らないので注意しましょう。
促進ルールのサーブ権と得点
促進ルールが適用されると、サーブが2本交代から1本交代に変わります。サーブを含め、ラリーが13回続いてもサーバーが得点できなければ、レシーブ側の得点です。
ラリーの回数は、審判が大きな声でカウントしてくれるので、間違える心配はありません。
ダブルスのルールを知ろう
卓球の試合には、シングルスとダブルスの2種類があります。ダブルスではサーブの順番や返球する相手が入れ替わるので、慣れないうちは戸惑うことも多いでしょう。
ダブルスを楽しむために、必ず押さえておきたいポイントを紹介します。
必ず1球交代で返球
テニスやバドミントンのダブルスでは、同じ選手が何度も続けて返球できますが、卓球の場合は1球ずつ交代で返球しなければなりません。
返球したら横や後ろに移動し、ペアの選手と交代しましょう。もちろん、ペアの選手が打ち終わったら、すぐに自分の番です。ボールから目を離さずに、素早く移動するよう心がけましょう。
サーブのローテーション
サーブとレシーブは、シングルスと同じく2本交代で、デュースでは1本交代になります。サーブとレシーブのローテーションには決まりがあり、ここを間違えるとゲームが混乱するので注意が必要です。
たとえば自分が最初のサーバーだとすると、以下のローテーションで進んでいきます。レシーブした選手が、必ず次のサーブをすると覚えておくとよいでしょう。
- サーブ
- ペアの選手がレシーブ
- ペアの選手がサーブ
- 自分がレシーブ
- 1~4を繰り返す
セットのローテーション
卓球では、1ゲームごとにサーブの相手が変わります。前のゲームと同じ相手にサーブを出さないように、注意しましょう。
5ゲーム目の途中で5点入り、コートをチェンジするときも同じです。たとえば1本目のサーブを終えた時点でコートチェンジになると、2本目のサーブは違う選手が受けることになります。
コートチェンジのたびにサーブをする相手が変わるということを、覚えておきましょう。
マナーについて知ろう
試合中はルールを守ることはもちろんですが、マナーに気を配ることも重要です。卓球はイギリスの上流階級の遊びとして広まったという経緯もあり、非常に紳士的なスポーツとされています。
上手くいかないときにラケットに八つ当たりしたり、過度なガッツポーズをしたりするのはバッドマナーですから、慎むようにしましょう。
ほかにも試合を楽しく進めるために、ぜひ知っておきたいマナーを紹介します。
ネットインのマナー
卓球ではネットインやエッジボールがつきものです。このようなときは、ボールのスピードや軌道が変化するので、返球するのが難しくなります。
もし自分が打ったボールがネットインやエッジボールになり、相手がミスをしたときは、一言謝るのがマナーです。
逆に相手が謝ってくれた場合には、もちろん嫌な顔をせず笑顔で応じましょう。審判に苦情を言ったり、ラケットに怒りをぶつけたりするのはもってのほかです。